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03 コレステロールが高い
中性脂肪が高い

健康診断でコレステロールが高いと言われた、中性脂肪が高いと言われた、もしくは脂質異常症と診断されたことがある方はお気軽に当院にご相談ください。

脂質異常症とは以前は高コレステロール血症、高脂血症と言われていた疾患です。
LDL(悪玉)コレステロールが140mg/dL以上、HDL(善玉)コレステロールが40mg/dL以下と低い、中性脂肪が空腹時で150mg/dL以上、もしくは食事のタイミングによらず(随時の)中性脂肪が175mg/L以上である、これらのいずれか一つでも当てはまると脂質異常症の診断となります。

特にLDLコレステロールは悪玉コレステロールと名前が付いているように冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)の最大の危険因子となっております。
コレステロールが高くても高血圧と同じく何も症状はありません。症状がないから健康診断で異常を指摘されていても仕事が忙しくて放置してしまう方もいらっしゃいます。
高血圧がサイレントキラーと言われているように脂質異常症も同じような怖さがあります。
血管はよくゴムホースのように例えられることがあります。LDLコレステロールが高いままの状態を放置しているということはゴムホースの中に長年に渡りドロドロの液体が流れている状態を想像してみてください。年月とともにゴムホースの内側に汚れが付着してきます。

長年何も症状はなくても無治療で経過してれば最初に症状が出た時が心筋梗塞の症状だったり、脳梗塞の症状だったりということになりかねません。
脂質異常症は動脈硬化の強力な危険因子であり、見つかった時点で病院を受診して薬物療法を行うにしても行わないにしても定期的なフォローアップを受けることが大切です。

また一部の方では家族性高コレステロール血症といって遺伝的、体質的にコレステロールが異常に高くなってしまう方もいらっしゃいます。
およそ500人に1人程度と言われており決して少ない人数ではありません。

通常の生活習慣病としての高コレステロール血症とは異なり若年時、幼少期から高度の高コレステロール血症にさらされているために狭心症、心筋梗塞や一部の脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞)のリスクが高いため注意が必要です。
そのため目標LDLコレステロール値も100mg/dL未満(特にリスクが高い人は70mg/dL未満)と厳しく設定されております。

若くしてコレステロールが高い方(特にLDLコレステロールが180mg/dL以上)、高コレステロール血症(脂質異常症)の家族歴のある方、若くして狭心症、心筋梗塞を発症した方が血縁者にいらっしゃる方は医師にご相談頂ければと思います。

スタチンやエゼチニブの内服で改善することもありますが、スタチンは催奇形性の副作用もあり妊娠可能年齢の女性に使う場合には注意が必要です。当院では抗体製剤のレパーサによる治療にも対応しております。